不妊治療について

排卵誘発治療とタイミング療法のちがい

Q、先日『タイミング療法で妊娠する人の多くは6カ月までに妊娠されますが、その後の妊娠率は悪くなり、1年を過ぎるとほとんど妊娠されません。』という記事?を見たのですが本当でしょうか?
私は今先生の病院でHMG+HCGでタイミング療法させて頂いています。
 
どのくらいの期間でタイミング療法から人工授精や体外受精に
する事を考えるべきなのでしょうか?
その場合人工授精や体外受精は先生の病院でして頂けるのでしょうか?
 
A,タイミング療法というのは排卵誘発治療をしないで、性交渉のタイミングを取ることを意味します。
貴女の場合はHMG-HCG療法という排卵誘発治療を行っていますので、少し事情が違うことになります。
しかし排卵誘発治療だけでなかなか妊娠しなければ人工授精を考える時期かもしれません。
人工授精は当院でも行えますが、体外受精は当院では行っていませんので、希望されればご紹介します。

HCG注射を打ってから排卵するまで4-5日かかることはありますか?

Q,HCG注射を打ってから排卵するまで4-5日かかることはありますか。
HCG注射3日後に排卵確認すると、卵胞が残っており、5日後にもう一度見ると卵胞が変形していて(楕円)、輪郭がぼやけていました。
これは排卵していると考えて良いですか。
 
A,HCGの注射をうった後は卵胞が黄体という組織に変わります。しかし超音波の所見上では見え方が少しずつ変化していくように見えます。
5日後に黄体と確認されるような所見でしたら、排卵したと考えても良いと思います。

クロミフェンの前にセキソビットを使用するのが通例なのでしょうか?

Q,不妊治療で排卵誘発が必要なようなのですが、クロミフェンの前にセキソビットを使用するのが通例なのでしょうか。病院によってはセキソビットを使用しないところもあると聞いたのですが、貴院ではどうなのでしょうか。よろしくお願いします。
 
A,セキソビットとクロミフェンは同じような作用の薬ですが、クロミッドの方が少し排卵させる力が強いと言われています。しかしその分副作用もでやすくなりますので、無排卵の状態に応じてこれらの薬剤を使い分けています。

HCGの注射を打ったら、人工授精する日はあらかじめ予想がつくものなのでしょうか?

Q,HCGの注射を打ったら、人工授精する日はあらかじめ予想がつくものなのでしょうか。(例えば注射を打った翌日とか)それとも排卵検査薬を使用して直前まで分からないものなのでしょうか。
 
A, HCGの注射は、卵胞が成熟しているのを確認してから行います。ですからいつHCGの注射をうつかは直前までわかりませんが、HCGの注射をうったら人工授精は翌日に行うことになります。

PCOSで不妊治療していますが、「妊娠するまでは飲酒は問題ない」のでしょうか?

Q,貴院でお世話になっている者です。
PCOSで不妊治療中です。
 
不妊治療中のアルコール摂取についてご相談させてください。インターネットでは「妊娠するまでは飲酒は問題ない」との情報が多いですが、これは正しいのでしょうか?
また、先日読んだ本の中に、「排卵日にアルコールを飲むと、卵子の減数分裂に影響を及ぼし、染色体異常につながる」という記載がありました。
排卵日と思われる日に夫も私も飲酒していたので、心配です。
お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願い致します。
 
A,あらゆる薬剤は妊娠が成立するまでは卵子に影響を与えないことがわかっています。
アルコールも1種の薬剤と考えてもいいわけですので、排卵日に飲酒をしても卵子には影響を与えないと考えていいと思います。
基礎体温で高温相が13日以上続いたら、アルコールを含めてすべての薬剤の服用を中止してください。このルールを守っていれば、胎児に薬剤の影響が及ぶことは無いと考えていいのです。
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