多嚢胞性卵巣症候群と診断された方へ
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたら
多嚢(のう)胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される基準
①卵巣内に小さな嚢胞(のうほう)が多数見られる方
超音波検査にて診断する
②月経異常があること
無月経、または無排卵が続いている
③ホルモン異常
下垂体ホルモン、または男性ホルモンの異常があること。
(女性も副腎などから男性ホルモンが分泌されています)
以上の3つが当てはまる方を多嚢胞性卵巣症候群と診断します。
多嚢胞性卵巣の患者さんは、無排卵のことがほとんどで、もし妊娠したい方は、排卵誘発治療が必須です。
多嚢(のう)胞性卵巣症候群(PCOS)の「排卵誘発治療」
◎軽症の方
最も作用の弱いクロミフェン治療で排卵する方もいらっしゃいます
◎中等度以上の方
注射による排卵誘発治療が必要です。この治療を受けられる方は、毎日、注射を打つ必要があります。そのため、自己注射をするキットも提供されており、当院では、自己注射キットも取り扱っています。
この治療の最大の問題点は、注射の打ち方を間違えると、卵巣過剰刺激症候群という副作用を起こしてしまうことです。
卵巣過剰刺激症候群の方は
1)卵巣が腫大したり
2)腹腔内に腹水がたまってしまう
というような症状をおこすことがあります。
軽症の場合は経過観察でもいいですが、重症の場合には入院治療が必要な場合もあります。
そのため、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で排卵誘発剤を用いて治療する医師は知識と経験を必要とします。
当院では、多嚢胞性卵巣の治療に関して、十分な知識と経験を備えた医師がおります。
万が一、入院治療が必要になった場合には、提携しております大病院にすぐに入院していただくことが可能です。