2014年02月

排卵誘発により腎機能が悪化することはあるのでしょうか?

Q,他院で採卵している30代前半です。排卵誘発により腎機能が悪化することはあるのでしょうか。確かにOHSS気味になりましたが、入院などはせず数日で改善しました。再度採卵を考えているので、ご意見お聞かせ下さい。

A,確かに重症の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のために、入院して点滴治療が必要なほどになれば、腎臓への負担も多少はあるかもしれません。

しかしそれほど重症になることは、治療法の進歩と共にほとんど無くなってきましたので、腎機能への悪影響をそれほど心配しなくても良いのではないでしょうか。

PCOSで不妊治療中の方からの「稽留流産について」のご相談

Q,PCOSで不妊治療をしております。
3回目の体外受精で妊娠できましたが、昨日の検診で8週3日でしたが心拍確認できず稽留流産と診断されました。

仕事の都合もあり、手術は明後日に施行予定ですが、昨日よりトイレにいくたび少量の出血があったり、それがとまったり、茶色のおりものがみられます。腹痛はありませんが、下腹部に違和感があります。明後日の手術まで待っていいものか、心配です。特に熱や痛みなどありませんが、これが感染症につながるのではないか、と心配しておりあす。明日一日仕事があるのですが、予定まで待っても問題ないでしょうか?


A,稽留流産の手術予定の方が、手術予定日より前に自然流産することはよくあることです。

ただし流産と思われる出血が始まった時には、手術を受ける予定の病院で完全に流産しているかどうかを確認してもらってください。胎盤組織などが子宮内に一部でも残っているときには手術を受けなくてはならないからです。

生理不順、カウフマン療法と骨粗鬆症について

Q,PCOSによる生理不順で、カウフマン療法(プレマリン、ルトラール)'をしている30才です。先日骨密度を測る機会がありYAM値が89%とやや低値でした。カウフマン療法6ヶ月目で最近月経量が減っており、エストロゲンが足りていないかと心配です。1年後くらいの妊娠を考えているのですが、低用量ピルの方が骨にとっても良いでしょうか。生理不順による骨粗鬆症を防ぐにはどうしたら良いか、教えて下さい。

A,30歳の方で骨密度のYAM値が89%でしたら、それほど心配する値ではないと思います。

カウフマン療法と低用量ピルを比べても、骨粗しょう症に対する効果はそれほど大きな差は無いと思われます。
妊娠を希望する時まではカウフマン療法で良いのではないでしょうか。

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