患者さんからの質問

不妊治療中の飲酒について

 Q,不妊治療中の者です。
今月、2回目の体外受精に挑みます。今は点鼻薬と注射を続けてます。再来週に採卵予定なのですが、
私も主人もアルコールが好きで毎晩飲んでいるのですが、妊娠するまではこのまま飲酒を続けていても、治療に影響はないのでしょうか。お返事よろしくお願いします。

A,適量の飲酒でしたら妊娠成立に悪影響は無いと思われます。
ただし適量というのは、ビールでいえば中ビン1本ぐらいですので、お酒のみの方にはつらい量かもしれませんね。

多嚢胞性卵巣の方の不妊治療

Q,はじめまして。初潮の時から月経不順で20歳の時に多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。ずっと同じ病院に通っていてそこでは10年間2か月に1回ルトラールで生理をこさす事しかしていません。昨年結婚をして不妊治療を考えています。一回も排卵をさせていないので固まっていないかすごく不安です。

A,多嚢胞性卵巣の方は排卵誘発治療が必要な場合が多いですが、今まで1回も排卵していなくても治療に良く反応する方もあります。
基礎体温を2週間以上つけてから、来院されたらいいと思います。

不妊治療を行っており、人工授精をする予定なのですが

Q,人工授精をする予定なのですが、夫の体調が悪く下痢気味です。
このような状態で精子に何か影響はないのか心配です。
お返事よろしくお願いします。
 
A,    精子というのは3か月ほどかけて細胞分裂を繰り返すことにより作られます。
ですから1日や2日前の体調の影響はあまり受けないと考えていいと思います。

海外在住の方の帰国時の不妊の検査について

Q,現在海外在住で妊娠希望です。帰国時に不妊検査をしていただく場合、どれくらいの期間が必要でしょうか?また夫も同じように滞在することになりますか?

 
A,帰国時の不妊症の検査は、月経開始直後、月経周期10日目ぐらい、月経周期14日目ぐらいの3回ぐらいの受診が必要と思います。ご主人は精液検査のために1回受診していただければ十分です。

ストレスと生理不順、不妊治療について

Q,仕事のストレスで生理不順、頭痛、下痢、嘔吐を繰り返しており、内科で診察してもらっていたのですが、心療内科を受診したところ、適応障害ではないかと言われました。

適応障害はストレスの原因になっているものから離れれば改善する可能性が大きいと聞き、私は将来的に子どもも欲しいので、はやく生理不順も治したいと思い、仕事をやめようかと考えています。ストレスが無くなれば生理不順も改善されることはありますか?
さらに、適応障害で生理不順になることはあるのでしょうか?
また今、症状が多岐にわたっているのですが、婦人科、心療内科、内科、胃腸科、それぞれの診療科に行ったほうが良いのでしょうか?現在、内科、心療内科、胃腸科を通院中で仕事も忙しいので、これ以上、病院が増えるのも時間的に厳しいです。

A,女性ホルモンの分泌は脳によってコントロールされています。また脳はストレスに弱いので、適応障害によるストレスのためにホルモン分泌が悪くなることは十分に考えられます。
しかしながらストレスが無くなればホルモン分泌が正常になるかどうかは、何とも言えません。うまくいくケースもあればそうでないケースもあるという意味です。
今は内科、心療内科、胃腸科で投薬を受けているでしょうから、不妊症の治療はそれらの投薬が必要なくなってから開始したらいいと思います。

2024年4月
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