不妊治療の費用

保険が使える不妊治療

保険が使える治療には下記などがあります。

・子宮卵管造影検査
卵管がつまっていないか、通過性はあるのかを調べる検査です。
・精液検査
ご主人の精液中に十分な量の精子がいるかどうかを調べる検査です。
・排卵誘発治療
排卵がうまくいかない人の排卵を手助けする治療です。

不妊治療を行うにあたって、不妊症の患者さんが最初にチェックされる内容と費用は下記の通りです。

不妊症の患者さんが最初にチェックされる内容は

1)排卵しているかどうか

内診と超音波検査で排卵時期を推定する  約2,000円
尿検査で排卵時期を推定する(2回分)    約1,000円
血液検査で排卵時期を推定する       約1,500円

2)卵管が通過しているかどうか

近所の病院にて、子宮卵管造影検査を依頼しています。 約8,000円

3)夫の精液中に十分な精子がいるかどうか

夫の精液検査 を行います      約1,500円

以上が保険でできる不妊症の治療ですが
AIHという夫の精液を濃縮したあと子宮内に精液を注入する治療は 自費で2万円
かかります。

タイミング療法

タイミング療法とは、最も妊娠しやすいタイミングに性交を行うことで妊娠を促す治療法のことです。
基礎体温やホルモン検査などの結果をもとに排卵日を調べ、夫婦に合った性交のタイミングをアドバイスいたします。
タイミング療法では、性交のタイミングをアドバイスするという点以外は特に手を加えることはなく、妊娠までの流れは自然妊娠とほぼ同じです。

体外受精

タイミング療法や人工授精では妊娠が難しい方や高齢で卵巣の機能が低下しており妊娠しづらくなっている方には、体外受精によって妊娠を目指す選択肢があります。
体外受精とは、体外で精子と卵子を受精させ、出来た受精卵を子宮内戻す方法です。

体外受精の値段は幅が広く30万円~100万円と病院施設により値段が大きく異なります。

当医院では体外受精を行なっていないため、医院を紹介させていただきます。

人工授精

人工授精は、細い管を使って事前に採取した精子を子宮に注入します。
その後の受精から着床の流れは自然妊娠と同じで、妊娠の確率も自然妊娠と同じになります。
排卵日に性交してもなかなか妊娠に結びつかない場合、夫の精子の量が少ない場合などに行われます。
1回で妊娠する方もいれは、数回行なって妊娠する方もいます。

 

約2万円

人工授精の流れ

排卵日を予想して、その日に人工授精を行うのが重要です。
排卵予定日の数日前に超音波検査と血液検査を行なって、排卵日を予想します。

排卵当日の朝に、ご主人の精液を保温し、持参してください。

医院にて特殊な培養液(パーコール液)で洗浄し、遠心機を用いて濃縮します。

↓約1時間後

子宮の中に入れたカテーテルを通じて、精液を子宮の中に注入します。

内診台の上で15分安静にしていただいた後、ご帰宅いただきます。